第2回 日本美容医療学会
学術総会 学会報告
終わりなき探求心 -英知が導く、美容医療の未来-
現状のあたりまえに満足せず、
常に探究心をもって
美容医療の質を向上し、
より良い未来を創造していく

【開催終了】「第2回 日本美容医療学会 学術総会」
募集特設サイトはこちら
申込者数297名、
日本美容医療学会にて
第2回学術総会を開催しました。
※国内外から多くの参加者が集まり、
JAPSA初の大規模な開催となりました。
開催概要
⼀般社団法⼈日本美容医療学会(事務局:東京都港区、代表理事:寺⻄ 宏王)は2025年11⽉14⽇(金)、ハイアット リージェンシー横浜にて「終わりなき探求心-英知が導く、美容医療の未来-」をテーマにJAPSA第2回目となる「第2回 日本美容医療学会 学術総会」の開催いたしました。
海外の医師や形成外科医、著名な美容外科医らを講師に招いた講演が、多数開催され、スペシャルゲストをお招きした、美容医療とビジネスに関する講演が行われました。
開催テーマ
終わりなき探求心
-英知が導く、美容医療の未来-
私たちはこれからの美容医療業界を牽引していくために、最新の知識や技術を共有し、患者様の満足度と施術の安全性を高めることを目指します。
新たな時代の扉を開くことで、美容医療の発展に貢献し、より多くの患者様に美しさを提供していきます。

JAPSAの特徴
美容医療のエキスパートたちの技術を直接見て学べることです。
美容医療業界は競合意識が強く、技術の共有をしたがらない医師も少なからず存在するのが現状です。
しかし、JAPSAは「美容医療業界をリードする医師の育成」を目的としており、参加する全ての医師が技術を学び、互いに高め合うことができます。
今後も手術の技術力と安全性を向上させながら、最新の技術や知識を適切に習得できる場を提供するべく、精進して参ります。




JAPSAの活動目的
・美容外科医の技術向上に注力し、
美容医療業界をリードできる
医師の育成に尽力します。
・全国から多くの
美容外科医・形成外科医が参加し、
最新の知見を共有するとともに
手術手技の発展と向上を目的としています。


総会のポイント
科学と技術の融合が示した
次世代美容医療の可能性
再生医療やスレッドリフト、3D画像解析・AI技術など、最新の科学と工学を融合させた発表が数多く行われました。
老化細胞の可逆性をめぐる研究や、PRP・幹細胞治療に関する実臨床報告、さらにインピーダンスブリッジ技術を応用した新しいたるみ治療など、多彩な発表が美容医療の新たな未来を感じさせました。
参加者からは「エビデンスに基づいた美容医療の方向性を再確認できた」との声が多く寄せられ、科学的アプローチが確実に臨床現場へと広がりつつあることを実感するセッションとなりました。



形成外科の叡智が導く
– 美と機能の統合に向けて –
上眼瞼手術やフェイスリフト、鼻尖形成、骨切り手術など、形成外科的知見に基づいた美容外科手術の発表では、機能回復と美的調和の両立を目指す取り組みが数多く共有されました。
再建手術の経験を美容外科に応用した症例や、合併症・再手術への形成外科的対応を詳細に論じた報告は、参加者に強い印象を残しました。
審美と再建という異なる領域を橋渡しする“統合医療”の重要性が再認識され、多職種・多施設間での連携の必要性も浮き彫りとなりました。



人が繋ぐ、
美容医療のこれから
医師や看護師がそれぞれの専門性を高め、より質の高い美容医療を提供するための取り組みが活発に議論されました。
ナースのスペシャリスト育成、キャリア形成の在り方、そして医療倫理や法令遵守をめぐるセッションでは、患者と真摯に向き合う姿勢の重要性が再確認されました。
美容医療に携わる医療者一人ひとりの成長が、信頼される医療を支え、分野の未来を形づくる――その想いが共有された有意義な時間となりました。



総会ギャラリー































講演サマリー
ゲストスピーカー
特別ゲストに迎え、
美容医療について講演いただきました。
神戸大学
数理データサイエンスセンター教授
インテグラル・ジオメトリー・
サイエンス
代表取締役社長木村 建次郎教授
経歴
10年の歳月をかけて、応用数学史上の未解決問題である「波動散乱の逆問題」を世界で初めて解決することに成功。散らばった波の波紋から物体の立体構造を瞬時に再構成することが可能となり、“人間がものをみること”の根本概念を覆す、数々の観測技術の開発・実現に貢献してきた。散乱場理論をコアテクノロジーとして、医療、エネルギー、インフラ、安全保障等の分野にまで革新をもたらすべく、不断の挑戦をし続けている
受賞歴
- 2009年:第3回分子科学討論会 優秀講演賞受賞
- 2014年:第1回中辻賞受賞
- 2017年:第1回日本医療研究開発大賞受賞(内閣官房 健康・医療戦略室主催、首相官邸にて表彰)
- その他、表面科学会、応用物理学会、分子科学会、全国発明コンテストなど受賞多数
メディア出演
- テレビ東京『ブレイクスルー』(2024年5月放送)
- テレビ東京『理系通信』・『誰でも考えたくなるクイズ』(2024年放送)
- テレビ東京『WBS(ワールドビジネスサテライト)』(2025年1月)
- NewsPicks「HORIE ONE」(2025年5月)
マサチューセッツ総合病院 助教
シュライナーズ小児病院安原 進吾医師
経歴
東京大学医学部を卒業、同大学院にて博士号を取得した後、現在はハーバード大学医学部とマサチューセッツ総合病院(Shriners Hospital for Childrenを含む)の麻酔科助教ならびに主任研究員を務めている。筋疾患に対するトランスレーショナルリサーチの先駆者であり、重症熱傷や敗血症などによる全身性筋萎縮や筋ジストロフィーの病態解明に取り組んでいる。また自身で開発した生体顕微鏡を用いて筋細胞死や微小循環、オートファジー異常をリアルタイムに解析し、筋肉の病態の本質に迫ろうとしている。
研究の中心テーマはミトコンドリア機能障害やミトファジー異常が筋萎縮と慢性炎症に及ぼす影響であり、これまでに多くの候補分子を同定し新しい治療戦略の構築を進めている。また、深層学習技術を用いた筋線維サイズの自動測定といったAI解析も導入し、熱傷患者の筋萎縮改善を評価する新しい手法も報告している。
多くの国際誌に論文を発表する一方、国内外の講演やセミナーを通じて最新知見を伝え、若手医師や研究者の育成にも力を注いでいる。
日成アドバンス アンバサダー板野 友美氏
経歴紹介
経歴
- 1991年:大阪府吹田市生まれ 横浜育ち
- 2005年:AKB48オーディション合格
- 2009年:第1回選抜総選挙 第7位
- 2010年:第2回選抜総選挙 第4位
- 2013年:AKB48卒業
- 2021年:高橋奎二選手とご結婚
- 2021年:第1子を出産
- 2022年:株式会社Rosy luce co.設立
医療ディレクター
バチスタ記念病院 皮膚科部門長Dr.Fabiano
Magacho-Vieira
経歴
ファビアノ・マガチョ=ヴィエイラ医師(MD, PhD)は、美容医療・美容皮膚科の分野で20年以上の経験を持つ皮膚科専門医・皮膚外科医。現在、マガチョ・クリニックおよびマガチョ健康教育研究所の医療ディレクター、バチスタ記念病院皮膚科部門長を務める。セアラー州立大学では研究員として活動し、美容医療に関する大学院プログラムを創設。ブラジル皮膚科学会・皮膚外科学会の正会員で、ブラジル美容医療学会元会長(2014–2015)。2005年より国内外で講演を行い、国際的にも招聘されている。現在はDermadream社の医療ディレクターも務める。
セカジソウォン医院 代表院長イ・ヨンテク医師
経歴紹介
経歴
サムスンソウル病院での臨床・外科講師経験を活かし、各種学会に所属しながら、美容医療・整形外科・肥満治療など幅広い分野で診療・研究を行う。多様な国際的施術・製品の公式キードクターとしても活動を行う。
略歴
- サムスンソウル病院 臨床講師
- サムスンソウル病院 外科講師
- 大韓臨床レーザー歯科学会 学術委員
- 大韓臨床整形レーザー協会 会員
- 大韓口腔顎顔面外科学会 会員
- 大韓有名整形外科学会 会員
- 大韓美容医療学会 会員
- Doctor’s Association of Obesity Research 会員
- Korean Society of Aesthetic Surgery 会員
産業医科大学病院 形成外科 診療科長
日本創傷外科学会 評議員兵藤 伊久夫医師
経歴
産業医科大学医学部卒業、同大学院にて博士号取得。産業医科大学病院形成外科診療科長。形成外科・再建外科の第一人者。マイクロサージャリーを駆使した高度な再建手術やリンパ浮腫治療に豊富な経験を有する医師であり、がん手術後の機能・形態再建により患者の生活の質向上に貢献。日本形成外科学会専門医・指導医、再建・マイクロサージャリー分野指導医として臨床・教育の最前線で活躍。日本マイクロサージャリー学会理事・評議員、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会評議員、日本創傷外科学会評議員など、国内外の学会で中心的役割を果たす臨床家・教育者・研究者。
第2回 日本美容医療学会
学術総会タイムテーブル
一部講演の様子を公開中
※ご視聴はJAPSA学会員様のみのコンテンツとなります。 ※視聴希望の方は先にご入会をお願いいたします。
A会場
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9:30~10:30
モーニングセミナー
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演題 アンカリングスレッドリフティングの原理と効果的応用 形式 モーニングセミナー(60分) 会場 / 公演時間 A会場(20FグランドボールルームA)10:50~11:50 座長 田村 太一(TCB東京中央美容外科) 演者 イ ヨンテク(セカジソウォン医院 代表院長) 概要 本セミナーでは、韓国におけるスレッドリフティングの最新トレンドや施術法、安全性について理解を深めることを目的として講演が行われました。まず、スレッドリフティングの基本原理と構造に関する基礎的な知識を整理し、効果的なリフトアップを実現するために重要となる固定点(アンカーポイント)の考え方と活用方法について解説しました。さらに、臨床現場で応用できるアンカリングスレッドリフティングの実践的な手法が紹介されました。
また、施術において頻度の高い副作用や合併症についても取り上げられ、それぞれに適した対処法や改善策が具体的に示されました。安全性を確保しながら高い施術効果を得るためのポイントが体系的にまとめられた内容となりました。閉じる
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10:50~11:50
シンポジウム①
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演題 再建と整容の架け橋:形成外科医からみる統合的治療 形式 シンポジウム①(60分) 会場 / 公演時間 A会場(20FグランドボールルームA)10:50~11:50 座長 清水 史明(大分大学医学部附属病院 形成外科 教授) 演者 兵藤 伊久夫(産業医科大学 形成外科 講師・診療科長)
荻野 晶弘(東邦大学医療センター大森病院 形成外科学講座 主任教授)
丸山 陽子(はなふさ皮膚科 名古屋院 院長)概要 本シンポジウムでは、がん切除後の再建から整容的手術まで、形成外科の視点から統合的に治療を進めるためのアプローチが紹介されました。
兵藤伊久夫医師は、頭頸部再建における機能と整容の両立について解説しました。上顎再建では皮弁・再建材料の特性を生かして支持骨(buttress)を再現し、 症例に応じて腓骨皮弁や腹直筋皮弁の使い分けが行われることが説明されました。下顎再建では複数骨切りやおとがい結節再建による自然な形態復元を目指す点が示されました。
荻野晶弘医師は、外鼻再建における「整容性」を重視した再建デザインを紹介しました。外鼻は複数のmini/sub unitから構成され、隣接する眉間・頬部・口唇などとの調和が重要であるとし、unit形態を意識した局所皮弁による再建方法が詳述されました。forehead flap や nasolabial flap などを用いた症例では、長期経過でも瘢痕が自然に馴染む良好な結果が得られたと報告されました。
丸山陽子医師は、乳房再建の歴史と発展についてまとめました。自家組織・インプラント再建が保険適用された後、日本での乳房再建率は依然として低いこと、患者への啓発の遅れや乳腺外科との連携不足など現状の課題が示されました。また、再建外科医として取り組んできた工夫や保険診療下での技術的発展について述べ、今後の乳房再建の展望が語られました。
本セッションを通じて、形成外科が担う再建と整容の両面からアプローチする意義が明確となり、患者の機能と美しさを両立させる治療戦略の重要性が共有されました。
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12:00~13:00
ランチョンセミナー①
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演題 MISKOによるThread Rhinoplasty
最新技術インピーダンスブリッジがもたらす次世代たるみ治療
Hydro-Phase Resonanceによる深部バルクヒーティング技術の開発と臨床的意義形式 ランチョンセミナー①(60分) 会場 / 公演時間 A会場(20FグランドボールルームA)12:00~13:00 座長 橋本 晋太朗(TCB東京中央美容外科) 演者 田村 貴彦(TCB東京中央美容外科)
高 尚威(東京美容医療クリニック)概要 MISKOを用いたThread Rhinoplastyの講演では、糸の留置位置と方向が鼻部の形態変化に大きく影響する点について、三次元解析による客観的評価が紹介されました。術前後のVECTRAデータを基に、鼻背長、鼻尖高、鼻唇角などのパラメータを算出し、術前シミュレーションとの比較を通じて、シミュレーションの精度と臨床的有用性が検証されました。代表症例を提示しながら、Thread Rhinoplastyにおけるデジタルシミュレーションの可能性が考察されました。
次いで行われた高医師の講演では、RFやHIFUの課題を背景に、新技術「Hydro-Phase Resonance」による深部加温システムの有効性が説明されました。水膜レンズ構造によるインピーダンスブリッジの活用により、表皮インピーダンスを大幅に低減し、SMAS層まで均一な深部バルクヒーティングを実現する技術が紹介されました。ペルチェ冷却によって表皮を保護しながら深部を安定加温できるため、痛みと熱傷リスクを抑制しつつ、リフトアップと線維芽細胞活性化を促す治療効果が期待できるとされました。また、金属電極チップによるランニングコスト削減など、導入しやすさについても触れられ、次世代型RF治療としての臨床的意義と将来性が示されました。閉じる
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13:20~14:20
ビデオシンポジウム②
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演題 美容外科手術の極意:目・鼻・輪郭の美学と技 形式 ビデオシンポジウム②(60分) 会場 / 公演時間 A会場(20FグランドボールルームA)13:20~14:20 座長 瀬﨑 伸一(小倉記念病院 形成外科 部長) 演者 高見 昌司(MKクリニック 美容形成外科 統括顧問)
大隈 宏通(TCB東京中央美容外科)
村田 将光(博多もへじのクリニック)概要 本シンポジウムでは、目・鼻・輪郭の各領域において、美容外科手術を精密に行うための理論と実践について、手術動画を中心に解説しました。
高見昌司医師によるフェイスリフトの映像とスライドを通じて、自然な仕上がりを実現するための剥離層の選択や固定の工夫など、長年の経験に基づく技術が紹介されました。
大隈宏通医師は、アジア人特有の鼻翼形態を踏まえた「埋没法併用 鼻翼縮小術 外側法」について解説しました。鼻翼外側が張り出した症例に適応される外側法の利点、皮脂腺による類皮嚢胞形成リスク、瘢痕を避ける切開・縫合の工夫、過剰切除による鼻翼平坦化を防ぐデザインの重要性が示されました。また、後戻りの予防と形態安定のため、埋没法を併用する手技について動画を交え紹介しました。
村田将光医師は、過去にスカーレス眼瞼下垂手術を受けた患者の再眼瞼下垂手術について報告しました。32歳男性で、術後も開瞼不良が続いていた症例に対し、左右差や癒着状況を慎重に確認しながら両側挙筋腱膜前転術を実施。特に右側の再手術では癒着剥離と内部構造の再構築に細心の注意を払い、術中動画を通して再手術症例における判断のポイントが示されました。
各演者の経験と手技が共有され、形成外科的視点を基盤とした安全で完成度の高い美容外科手術の実践方法を学べる内容となりました。
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15:30~16:30
特別講演②
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演題 景品表示法の基本的な考え方、最近の違反事例等について 形式 特別講演②(60分) 会場 / 公演時間 A会場(20FグランドボールルームA)15:30~16:30 座長 川上 愛子(一般社団法人 日本爪肌美容検定協会 代表理事) 演者 大友 伸幸(消費者庁表示対策課 上席景品・表示調査官) 閉じる
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17:10~18:10
特別対談
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演題 探求心 形式 特別対談(60分) 会場 / 公演時間 A会場(20FグランドボールルームA)16:45~17:45 演者 板野 友美(日成アドバンス アンバサダー)
寺西 宏王(TCB東京中央美容外科 理事長)閉じる
B会場
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10:10~11:25
ビデオシンポジウム①
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演題 形成外科の叡智が導く美容外科手術の最前線 形式 ビデオシンポジウム①(75分) 会場 / 公演時間 B会場(20FグランドボールルームB)10:10~11:25 座長 寺西 宏王(TCB東京中央美容外科 理事長) 演者 高見 昌司(MKクリニック 美容形成外科 統括顧問)
瀬﨑 伸一(小倉記念病院 形成外科 部長)
田中 宏典(ゆめビューティークリニック 院長)概要 本シンポジウムでは、形成外科の豊富な知見をもとに、美容外科領域における最新の手術手技と安全性について議論しました。
高見昌司医師は上眼瞼手術に関する手術動画を用いた解説が予定されていたものの、抄録の提出はありませんでした。
瀬﨑伸一医師は、美容外科における顔面骨切り手術の現状と日帰り手術としての適応限界について解説しました。行われる手術はエラ切り・オトガイ形成といった比較的容易なものから、ルフォーⅠ型+SSROのような大規模な骨切りまで多岐にわたります。美容クリニックは入院設備を持たないことが多いため、急変リスクを考慮しつつ日帰りで可能な範囲を見極める必要性が強調されました。自身の考える日帰り手術の限界や、実際の手術手技が紹介されました。
田中宏典医師は open rhinoplasty の基礎と要点について詳述しました。逆V字切開による展開、丁寧な剥離操作、鼻中隔延長における軟骨移植の重要性、鼻尖形成における軟骨修正と縫合法など、術野を直視しながら行う open rhinoplasty の“見える手術”としての利点が説明されました。東洋人の短鼻・低鼻に対するアプローチとしても有効であり、形成外科の技術と理論に支えられた安全で精度の高い手術であることが強調されました。
全体を通して、形成外科の知見と美容外科の進歩が結びつくことで、安全かつ高品質な美容外科手術の提供が可能となることが示されました。
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12:00~13:00
ランチョンセミナー②
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演題 Panfacial Treatment with Yvoire Volume Hyaluronic Acid Filler:
Small Interventions with Subtle Results形式 ランチョンセミナー②(60分) 会場 / 公演時間 B会場(20FグランドボールルームB)12:00~13:00 座長 大隈 宏通(TCB東京中央美容外科) 演者 Fabiano Magacho-Vieira, MD, PhD(Medical Director, Magacho Clinic) 概要 本講演では、高弾性ヒアルロン酸フィラー Yvoire Volume を用いた全顔治療について、最小限の介入で自然な若返り効果を得るためのアプローチが紹介されました。Yvoire Volume は高いG′値と凝集性を持ち、少量でも効果的なリフトアップと輪郭形成が可能である点が示されました。
まず、全顔評価を体系的に行う重要性が示され、顔全体のバランスや投影、調和を踏まえた治療設計の考え方が説明されました。特に側頭部、頬部、下顎部、口周囲といった主要部位に対して、段階的かつ繊細に介入することで、過剰補正を避けながら自然な改善を目指す手法が解説されました。
症例提示では、少量のフィラーを適切な位置に配置することで、顔全体のプロポーションが自然に整い、若々しさが引き出される過程が示されました。また、製品選択、カニューレと針の使い分け、血管リスク領域の理解など、安全性を確保するためのポイントも詳しく取り上げられました。
講演の最後には、現代の美容医療が「劇的な変身」ではなく「自然な洗練」を重視する方向に進んでいることが強調され、患者の個性を保ちながら自信を増す、調和のとれた結果を目指す姿勢が示されました。閉じる
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13:10~14:10
Invited Lecture
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演題 老化細胞の可逆性と再生医療の未来―皮膚老化と外傷後治癒をつなぐ新展開― 形式 Invited Lecture(60分) 会場 / 公演時間 B会場(20FグランドボールルームB)13:10~14:10 座長 田村 貴彦(TCB東京中央美容外科) 演者 Shingo Yasuhara, MD, PhD(Harvard Medical School) 概要 本講演では、皮膚老化および火傷治癒に深く関わる「細胞の老化(senescence)」を中心に、老化細胞の動態と再生能力低下のメカニズムが解説されました。とくに、近年注目されているミトコンドリアの質管理機構(ミトファジーを含む)が、組織再生や炎症制御にどのように影響を及ぼすかについて、最新の基礎研究データを交えて整理されました。
また、老化細胞を可逆的に制御することで、皮膚の若返り、瘢痕形成の抑制、外傷後の治癒促進といった臨床応用の可能性が提示され、美容医療と再生医療の接点として大きな注目を集めました。
講演では、基礎研究から得られた知見を美容医療へ橋渡しする新たな概念として、細胞老化の理解が治療戦略の革新につながることが強調され、今後の発展的応用が期待される内容となりました。閉じる
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14:30~15:30
特別講演①
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演題 物体透視の理論と医療応用 形式 特別講演(60分) 会場 / 公演時間 B会場(20FグランドボールルームB)14:30~15:30 座長 寺西 宏王(TCB東京中央美容外科 理事長) 演者 木村 建次郎(神戸大学 数理・データサイエンスセンター 教授) 概要 本講演では、長年未解決とされてきた「波動散乱の逆問題」を解決することで生まれた散乱場理論と、その医療・工学分野への広範な応用について紹介されました。従来の方法では捉えることが難しかった散乱体の裏側や、多重散乱を伴う複雑な構造も含め、対象領域全体を可視化できる数学的枠組みが示されました。
講演では、点光源から放射状に広がる波動の観測データを境界条件として偏微分方程式を解き、極限操作を用いて内部構造を精密に描き出す手法が解説されました。この理論を応用することで、以前は不可能とされていた領域の透視や多重散乱体の詳細な解析が可能となります。
具体例として、老朽化が進むコンクリート構造物の非破壊検査、高濃度乳房に対応するマイクロ波マンモグラフィ、蓄電池内部の電流密度分布のリアルタイム映像化技術など、幅広い応用が紹介されました。これらは医療画像診断や自動運転、地質探査、顕微鏡イメージングなど、多領域にインパクトをもたらす技術として位置づけられています。
理論的枠組みから社会実装に至るまでの多角的アプローチを通じて、工学と美容医療の間に新たなクロストークが生まれつつあることが示され、未来の医療イメージングの可能性を大きく広げる内容となりました。閉じる
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15:40~16:40
教育講演②
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演題 再生医療の実臨床
幹細胞治療の実臨床(Clinical practice of stem cell therapy)形式 教育講演②(60分) 会場 / 公演時間 B会場(20FグランドボールルームB)15:40~16:40 座長 荻野 晶弘(東邦大学医療センター大森病院 形成外科学講座 主任教授) 演者 松岡 孝明(OMOTESANDO HELENE CLINIC) 概要 本講演では、間葉系幹細胞(MSC)およびエクソソームを用いた再生医療の実臨床について、HELENEグループでの10年以上にわたるデータを基に解説しました。
HELENEでは15,000例以上のMSC関連治療を行っており、重大な副作用は一例もなく、無血清培地や院内CPCによる安全な細胞培養システムの構築が紹介されました。
臨床例では、皮膚老化、2型糖尿病、パーキンソン病、脳梗塞、変形性膝関節症、COVID-19後肺線維化など、多岐にわたる疾患で治療効果が示され、MSCとエクソソームの高い汎用性が強調されました。
作用機序として、SDF-1/CXCR4を介したホーミング、免疫調整、抗炎症作用、パラクリン活性などが考えられ、組織修復・機能改善のメカニズムが示唆されました。
講演では、再生医療が加齢関連疾患を中心に、安全かつ有用な治療オプションとなり得ることが提示され、今後の臨床応用拡大への期待が述べられました。閉じる
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16:50~18:15
ワークショップ
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演題 医師としてのキャリアの多様性:変わりゆく時代と働き方の選択肢 形式 ワークショップ 会場 / 公演時間 B会場(20FグランドボールルームB)16:50~18:15 座長 川﨑 加織(皮フ科かわさきかおりクリニック 院長) 演者 稲見 文彦、髙橋 栄里、松本 亮一、中園 秀樹 概要 【WS1】美容ドクター、20年目のリアル
稲見 文彦(ゴリラクリニック 総院長)
本発表では、形成外科医から美容外科医、そして男性専門の美容皮膚科医へとキャリアをシフトしながら20年を歩んできた一例として、個人の生き方や家庭環境と職業選択の関わりを提示したいと思います。同時に、男性美容医療の発展における課題と可能性についても考察し、今後の展望を共有いたします。【WS2】変わり続ける時代のキャリア形成
髙橋 栄里(イーメディカルクリニック麻布 統括院長)
美容皮膚科クリニックを開設し、臨床と経営を両立しながら幅広く取り組んできました。
医療人である限り医療が第一ですが、変化の速い時代には情報収集やマーケティング的視点も欠かせません。
医師が専門性を軸に社会の医療ニーズを的確に捉え、信頼を築く。
そのために必要な多面的な対応力とキャリアの多様な広がりについて、成功事例だけでなく、現場での試行錯誤や失敗から得た学びも率直に共有します。【WS3】外科から美容外科に転科してのキャリア形成~元外科医が目指すべき美容外科医像~
松本 亮一(TCB 東京中央美容外科)
美容外科業界には、臨床研修修了直後、大学形成外科の一部門、他科からの転科、さらには本業と並行して行うなど、実に多様なバックグラウンドを持つ医師が集まっている。演者は、外科医として10年、そのうち5年を呼吸器外科医、さらに市中病院内科で3年間勤務したのち、美容外科に転科した経歴を持つ。本発表では、外科での経験が美容外科医としてのキャリア形成にどのような影響を及ぼしたかを整理し、活かされた点・弊害となった点を具体例と共に提示する。
外科医としての経験は、手術手技の基礎、剥離操作、止血、術後トラブル対応といった点で大きなアドバンテージとなった。一方で、専門医資格の失効への葛藤、時間効率の意識のギャップ、自己ブランディングや集患意識の欠如といった点では苦労もあった。特に、美容外科では「施術の質」だけでなく「提供の速さ」や「印象形成」も重要であることを実感した。
本発表を通じて、他科から美容外科への転科を検討している医師に向けて、現実的な情報と、適応力・意識変革の重要性を共有する。元外科医としての強みを活かしつつ、変化を受け入れ、患者・スタッフから信頼される美容外科医を目指す姿勢が、今後のキャリア形成の鍵となるだろう。【WS4】キャリア形成における戦略について
中園 秀樹(TCB 東京中央美容外科)
順当な大学医局員からキャリアをスタートさせた。フリーランスの耳鼻科医を経て現在は美容外科医となった。現在までに世界一過酷なサハラ砂漠マラソンを完走し、今年世界最高峰のエベレストに登頂した。ここまでに至る特異な遍歴の一例を通して、その転換期に何を考え、何を取捨選択したのか。人生、仕事でのセンターピンを重要と考え、トレードオフについてどう考えて実践し、何を得る事が出来たのかについて戦略をお話しします。閉じる
C会場
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10:10~10:55
一般演題①
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演題 一般演題① 形式 一般演題①(口演) 会場 / 公演時間 C会場(21Fスカイバンケット)10:20~10:55 座長 福本 岳(TCB東京中央美容外科) 演者 古市 吉真、松井 勇樹、川口 晃平、小宮 璃菜 概要 ・本セッションでは、糸リフト、脂肪吸引、下眼瞼脱脂、自家線維芽細胞移植といった美容外科における代表的手技について、客観指標や画像解析を用いた評価や合併症リスクの検討、投与回数による効果差などが発表されました。
・古市吉真医師は、糸リフトのシステマティックレビューと3Dカメラを用いた客観的評価について報告しました。PDO単独とPDO+PCL併用症例を対象に、外側保持域と下顔面リフティング域の体積変化と維持率を経時的に解析し、PDO+PCL併用では1〜3か月にかけて遅れてボリューム維持・増加がみられるなど、コラーゲンによる遅延的ボリュームアップを示唆する結果が示されました。
・松井勇樹医師は、頬・顎下脂肪吸引患者において、エコーによる脂肪厚測定と吸引脂肪量、患者満足度との関連を検討しました。脂肪厚の減少量が大きいほど吸引量も多く、その場合に患者満足度も高い傾向が示され、エコーによる脂肪厚評価が非侵襲的で再現性の高い有用な客観指標であることが示唆されました。
・川口晃平医師は、経結膜的下眼瞼脱脂術後の審美的合併症として問題となる「陥凹」の訴えに関与する形態的要因を検討しました。tear trough の深さと内眼角贅皮の有無が独立したリスク因子として抽出され、これらを有する患者では術前説明や補正的手技、ボリューム補填の併用が望ましいことが示されました。
・小宮璃菜医師は、自家線維芽細胞移植による顔面の小じわ改善効果について、複数回投与と単回投与を比較しました。いずれもシワのグレードやNeoVoirによる解析で改善を認めましたが、複数回投与症例の方が改善度が大きく、自家線維芽細胞移植が加齢性皮膚変化に対する有効な治療であり、特に複数回投与がより高い効果を示す可能性が報告されました。
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11:05~11:50
Young Investigator’s Award
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演題 Young Investigator’s Award 形式 Young Investigator’s Award(口演) 会場 / 公演時間 C会場(21Fスカイバンケット)11:05~11:50 座長 奥村 公貴(TCB東京中央美容外科) 演者 塩見 涼菜、梅田 将志、松村 圭祐、徳田 理奈 概要 ・塩見 涼菜「下眼瞼脱脂術および経結膜脱脂術における患者背景の比較解析」では、全国のクリニックデータを用いた大規模後ろ向き研究として、下眼瞼除皺術と経結膜脱脂術の患者背景の違いが解析されました。下眼瞼除皺術は経結膜脱脂術と比較して年齢層が高く、男女比や職業分布にも差がみられ、高齢化に伴い併存疾患や高リスク薬剤使用患者も増加していることが示されました。両術式とも件数は年々増加しており、年齢・既往歴・リスク背景を踏まえた適応判断と術式選択の標準化が重要であることが示唆されました。
・梅田 将志「顔画像解析システムを用いたPRPの肌質改善効果の定量的評価」では、スプリットフェイスデザインを用い、片側にPRP、反対側に生理食塩水を投与してNeoVoirで客観評価した結果が報告されました。1か月後、PRP投与側では「光沢」指標が有意に増加し、毛穴スコアも改善傾向を示しました。一方でシワやメラニン量などには明確な有意差はなく、有害事象も認めませんでした。PRPメソセラピーが「ツヤ感」や肌のなめらかさといった美容的印象に寄与し得ることが、客観データとして示された点が特徴です。
・松村 圭祐「VECTRA解析による非吸収糸の効果の検証」では、非吸収性ポリエステル–シリコン糸によるスレッドリフトの効果を、3D画像解析システムVectraを用いて定量評価しました。中顔面と口周囲を含む領域で、術後1か月時点に全例で明確な上方リフト効果が確認され、3か月時点でも平均9割以上の保持率を示し、短期的な効果持続が示されました。使用糸本数とリフト量には明確な相関はみられず、必要以上の糸追加は必ずしも効果増大につながらない可能性が示唆されました。感染や糸露出など重篤な合併症はなく、安全性も良好と報告されました。
・徳田 理奈「白衣着用が患者の心理的印象に与える影響の検討」では、美容外科外来において白衣の有無が患者の心理的印象にどう影響するかがアンケート調査により検討されました。全体では白衣の有無による印象差は小さい一方、サブ解析で「女性医師が白衣を着用した場合」に限り、「清潔感」の評価が有意に低下する結果が示されました。医師の服装が患者の印象形成に与える影響はジェンダーによって異なる可能性があり、美容医療の現場におけるユニフォーム選択のあり方に一石を投じる内容となりました。。
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12:00~13:00
ランチョンセミナー③
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演題 Think Beyond in Regenerative Aesthetic 再生美学の先を考える 形式 ランチョンセミナー③(60分) 会場 / 公演時間 C会場(21Fスカイバンケット)12:00~13:00 座長 塩見 涼菜(TCB東京中央美容外科) 演者 Emanuele Epifani、Robert Braithwaite 概要 本セミナーでは、Nordberg Medical AB が開発する生体分解性ポリマーインプラント「JULAINE」について、形態学的特徴や臨床研究データを中心に掘り下げた内容が紹介されました。特に、最近発表された臨床研究を基に、JULAINE が実臨床においてどのように振る舞い、どのような組織反応や持続性を示すのかについて詳細な解析結果が提示されました。
講演では、JULAINE の構造特性、組織内での変化、注入後の生体反応といった科学的視点に加え、実際の症例や臨床使用における利点についても取り上げられました。高い安全性と美的結果の再現性が強調され、再生美容医療分野における新たな選択肢として、今後の可能性が示されました。
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13:25~14:10
一般演題②
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演題 一般演題② 形式 一般演題②(口演) 会場 / 公演時間 C会場(21Fスカイバンケット)13:25~14:10 座長 古市 吉真(TCB東京中央美容外科) 演者 三浦 航、田村 太一、中上 勝一朗、三輪 美咲 概要 ・三浦航医師は、アルテミスリフトを用いた「切らないミッドフェイスリフト(MFTL)」の満足度調査について報告しました。メーラーファットを上外側方向に移動させることでほうれい線の改善を図る本手技は、切開を伴わない低侵襲治療として行われており、術後アンケートでは多くの症例で高い満足が得られ、重篤な合併症もみられなかったことから、安全性と有用性が示唆されました。
・田村太一医師は、美容医療における漢方薬の位置づけについて概説しました。漢方は慢性疾患だけでなく急性期にも用いられてきた歴史を持ち、現代医薬で対応が難しい症状に対しても有効となる場合があることが示されました。美容領域では、外傷後の腫脹軽減や創傷治癒促進など、手術や処置と組み合わせることで患者満足度向上に寄与し得る処方が複数存在し、具体的な活用例が紹介されました。
・中上勝一朗医師は、上眼瞼脱脂術併用の有無が埋没式重瞼術後の合併症に与える影響を検討しました。単独群と併用群を比較した結果、併用群のほうが術後合併症発生率が低く、統計学的にも有意な差が認められました。多変量解析でも上眼瞼脱脂術併用が合併症低減の独立した予測因子と示され、上眼瞼眼窩脂肪が多い症例では積極的に併用を検討する意義が示されました。
・三輪美咲医師は、スレッドリフトにおける「改良したAT挿入法」による合併症の前向き検討を報告しました。目尻を超えず、頬骨との角度を制限した新しい挿入ベクトルを採用することで、従来法に比べ術後合併症、とくに皮膚のひきつれが顕著に減少したことが示されました。糸の走行層を安定させ、解剖学的制約や表情筋の影響を回避できる点が合併症低減に寄与したと考察され、安全かつ再現性の高いスレッドリフト手技として標準化への期待が述べられました。
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14:40~15:15
一般演題③
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演題 一般演題③ 形式 一般演題③(口演) 会場 / 公演時間 C会場(21Fスカイバンケット)14:30~15:15 座長 中上 勝一朗(TCB東京中央美容外科) 演者 井口 京介、鈴木 陽子、松村 圭祐 概要 本セッションでは、埋没法重瞼術の長期安定性、糸リフトによる肌質改善効果、静脈麻酔プロトコールの安全性検証といった、美容外科における臨床研究が多角的に発表されました。
井口京介医師は、大規模後ろ向きコホートを用いて、埋没法重瞼術における重瞼線消失率に影響する因子を解析しました。術者経験や年齢では大きな差は見られなかった一方、線留め法は点留め法に比べて重瞼線が保持されやすく、また上眼瞼の厚みが消失率を高める要因であることが示されました。大規模チェーンクリニックの標準化教育が術者間の差を最小化している可能性も示唆されました。
鈴木陽子医師は、糸リフトによる肌の若返り効果を肌診断機NeoVoir®によって定量評価しました。術前と術後1か月の比較では、シワ・毛穴・赤み・メラニン量など複数のパラメータで改善傾向がみられ、糸リフトが単なるリフトアップだけでなく肌質改善にも寄与する可能性が示されました。施術満足度も併せて評価され、主観・客観の双方で効果が確認されました。
・松村圭祐医師は、美容外科における静脈麻酔の安全性と有効性を前向きに検証しました。プロトコールに基づいて管理された静脈麻酔では重大合併症は認められず、多くの患者で高い満足度が得られました。術中記憶は少数にとどまり、体重補正したプロポフォール用量が記憶抑制に重要であることが示されました。回復時間は複合施術でやや延長するものの、薬剤量では大きく左右されない点も明らかとなりました。
・本演題群は、手技の安定性向上から患者満足度、安全性、肌質改善といった多角的視点で美容医療を科学的に捉える内容であり、臨床現場への応用を後押しする発表がそろいました。
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15:30~16:30
教育講演①
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演題 美容医療におけるナースのスペシャリストを目指して 形式 教育講演①(60分) 会場 / 公演時間 C会場(21Fスカイバンケット)15:30~16:30 座長 鎌田 紀美子(TCB東京中央美容外科) 演者 溝上 祐子(東京医療保健大学大学院 教授) 閉じる
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16:35~17:50
Expert Forum
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演題 Expert Forum 形式 Expert Forum(60分) 会場 / 公演時間 C会場(21Fスカイバンケット)16:35~17:35 座長 田中 宏典(ゆめビューティークリニック 院長) 演者 上原 幸(大分大学医学部附属病院 形成外科 診療准教授)
水野 力(アネシス美容クリニック 院長)
円戸 望(e-clinic 統括院長)
毛利 理人(KumaCLI 院長)
原 直紀(BELINDA CLINIC 岡山院 院長 技術指導医)概要 上原医師は「美容外科治療後合併症に対する形成外科的対応」について、眼瞼変形・鼻変形・スレッドリフト後感染・レーザー後瘢痕・傷跡修正など、多岐にわたる紹介とともに、軽症例では保存的治療や瘢痕修正術で良好な結果が得られる一方、脂肪吸引後血腫による気道浮腫など重症例対応も経験していることを示しました。自由診療で生じた合併症に対する診療報酬・責任の扱いの難しさを踏まえ、医学的妥当性を軸に、感染制御・瘢痕・変形修正・機能と整容の回復を目標とした形成外科の役割の重要性を強調しました。
水野医師は「四脚型鼻尖耳介軟骨移植術」について、鼻尖挙上を鼻中隔延長術だけに頼らず、鼻翼軟骨自体を延長する発想に基づいた術式を解説しました。耳介軟骨を4片に分けて用いる鼻柱ストラット併用法と、鼻中隔延長併用法の2パターンを提示し、いずれもシャープな鼻尖形態が得られたと報告しました。Tripod理論に基づき「鼻尖の高さは鼻翼軟骨の長さで規定される」として、強固な肋軟骨延長のみでは後戻りや硬い鼻尖を招き得る点を指摘し、鼻翼軟骨延長を組み合わせることの妥当性を示しました。
円戸医師は「鼻尖形成におけるクローズドアプローチ法の有用性」をテーマに、オープン法全盛の中でクローズ法の価値を再考しました。オープン法とクローズ法各10例を比較し、クローズ法でも鼻尖形態変化の再現性はオープン法に匹敵し得ること、腫脹・瘢痕のリスク軽減や早期社会復帰といった利点があることを示しました。視野の制約は操作上の工夫で補えるとして、「低侵襲かつ自然な仕上がり」を目指す選択肢としてクローズ法の臨床的価値を提案しました。
・毛利医師は「当院の裏ハムラ法」について、特に眼窩脂肪の固定方法に焦点を当てて解説しました。骨膜上の軟部組織固定は簡便な一方で、内出血増加、中顔面リフトとの干渉、固定の強さによる陥凹・緩みのリスクなどの問題点を指摘し、原則として骨膜あるいは上顎骨付着眼輪筋線維を利用した「内固定」が望ましいと述べました。内固定は一見難しそうに見えても、視野展開とアンカーの作り方を工夫すれば多くの症例で十分可能であり、その具体的ポイントを提示しました。
・原医師は「シリコンバッグ豊胸におけるトラブルシューティング」として、代表的な2症例の対応を通じて問題解決の方法を示しました。下方偏位による乳房下溝の左右差に対しては、カプセルの一部除去と新しいIMFの再構築およびインプラントの再配置により形態を改善したこと、カプセル拘縮・石灰化症例ではインプラント抜去と脂肪注入により、柔らかく自然な乳房へ再建したことが紹介されました。これらの経験から、トラブル対応能力は患者QOLの回復のみならず、初回手術の精度向上にも直結する重要な要素であると強調しました。
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18:00~18:35
一般演題④
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演題 一般演題④ 形式 一般演題④(口演) 会場 / 公演時間 C会場(21Fスカイバンケット)17:40~18:25 座長 塩見 涼菜(TCB東京中央美容外科) 演者 田村 太一(TCB東京中央美容外科)
木内 玲子(リジェネクリニック)
梅田 将志(TCB東京中央美容外科)概要 本セッションでは、脂肪吸引後の瘢痕拘縮予防、再生医療の応用、PRP併用による脂肪注入の最適化といった、美容医療の中でも再生・修復に焦点を当てた演題が発表されました。
田村太一医師は、脂肪吸引後に生じる拘縮に対しPRPが予防効果を持つかを検証した研究を報告しました。左右の大腿でPRPと生理食塩水を比較し、術後状態を評価したもので、拘縮抑制に向けたPRPの有用性が示唆される内容でした。短期成績ではあるものの、今後の適応拡大に影響する可能性があります。
木内玲子医師は、美容医療における再生医療の位置付けと技術的進歩について概説しました。PRPや脂肪由来幹細胞、ナノファット、培養上清などの応用が拡大する一方、安全性確保法による規制下で運用される必要性が強調されました。組織再構築や細胞外マトリックス産生を促す生物学的作用が、美容領域において大きな可能性を持つことが示されました。
梅田将志医師は、額部脂肪注入にPRPを併用した際の脂肪定着率を3D画像解析により定量評価する前向き研究を報告しました。PRP併用群は非併用群より定着率が高い傾向を示し、脂肪生着の改善を示唆する結果となりました。最終解析は継続中であり、学会当日に詳細が報告される予定とされています。
本セッションは、再生医療を美容領域でどのように活用するかを考える上で示唆に富み、治療の質と予後を向上させるための科学的アプローチが共有されました。
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協賛企業一覧
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株式会社インテグラル
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株式会社ウイングワン
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株式会社HMソリューション
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株式会社SSS
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KAZEN WLD株式会社
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カルー株式会社
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株式会社クラウンジュン・コウノ
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株式会社connect
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株式会社シーラボ
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Jeisys Medical Japan株式会社
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株式会社スキンキュア・ラボ
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TMSC株式会社
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株式会社東京ミライズ
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株式会社日成アドバンス
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BIOPHARMA KOREA Co.Ltd
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株式会社B4A
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フォーカスタマー株式会社
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株式会社ベアーメディック
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株式会社Med Plus
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株式会社MEDLAC
インストゥルメントアンド
コンサルティング -
メトラス株式会社
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ユニバーサル少額短期保険株式会社
*50音順
参加者の声
学会参加者から、講演やワークショップの
印象的な部分について、
いただいたコメントを一部紹介。
過去の学会
第1回 日本美容医療学会 学術総会
「美容外科の常識を変える
-JAPSAが開く新時代の扉-」


















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- 第2回 日本美容医療学会 学術総会 学会報告
















大会長挨拶
取り巻く社会的関心の高まりと
技術革新による美容医療の今後の指針
日本美容医療学会 第二回学術総会
大会長寺西 宏王
第二回 日本美容医療学会 学術総会は、多くの皆様にご参加いただき、盛会裏に終了いたしました。
ご参加くださいました会員の皆様をはじめ、演者・座長の先生方、並びに関係各位より多大なるご協力を賜りましたことに、心より深甚なる御礼を申し上げます。
本総会では、「終わりなき探求心 -英知が導く、美容医療の未来-」を総合テーマとして掲げ、美容外科・形成外科領域における最新のエビデンス、テクニック、さらには安全性向上の取り組みに至るまで、多角的かつ高度な議論が交わされました。
美容医療を取り巻く社会的関心の高まりと技術革新の進展を背景に、臨床・研究・教育の各側面において、今後の指針となり得る多くの知見が共有されたものと確信しております
また、本学術総会の開催にあたり、多大なるご支援を賜りました協賛企業の皆様、運営に携わってくださいました関係者の皆様に、改めて深く感謝申し上げます。皆様のご尽力があってこそ、今年の総会をこのように盛会裏に終えることができました。
今後も当学会は、美容医療の発展と安全性の向上、そして患者様のQOL向上に資する学術活動の推進に努めてまいる所存です。
引き続き、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
結びに、本総会で得られた成果が、皆様の日々の臨床および研究活動の一助となることを祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。
誠にありがとうございました。
JAPSA役員
理事荻野 晶弘
理事瀬﨑 伸一
理事清水 史明
荻野 晶弘
Akihiro Ogino
東邦大学医療センター 大森病院
形成外科学講座 主任教授
経歴
瀬﨑 伸一
Shinichi Sesaki
小倉記念病院 形成外科 部長
経歴
清水 史明
Fumiaki Shimizu
大分大学医学部附属病院
形成外科 教授
経歴